« トットキャストシーズン5 | トップページ

臭い腕輪

お久しぶりです。けんごさんです。

腕輪が臭くて眠れない話です。
書く所がないので、ここに書きます。書く必要もないですが。

私の左腕には革で出来た腕輪がついています。
継ぎ目は無く、完全な輪状です。
何の模様も無く、ただ黒に近い茶色い皮(鉛筆程度の太さ)を輪状にしてあるだけのシンプルな物です。

私はこれを約10年間つけています。
一度も外したことはありません。

なぜか。外れないからです。


店頭にあったこの腕輪(ブレスレットと呼びましょうか)。
恐らくは女性向けの製品だったのでしょう。
男性の腕にはめるには、ちと細いのです。
というよりも、一般的な男性なら手に取る前の段階で自分の手首には通せないと悟るほどの細さでした。
体格によっては女性でも無理でしょう。
手が手首よりも大きい事を考えると、手首まで通すのにかなり苦労する太さです。


私は体の小さい少年で、特に手の小ささや手首の細さはなかなかのものでした。
手が小さいことや手首が細いということは、あまり格好の良い物ではありません。
男らしさ、力強さ、というものが感じられず、私自身もあまり気に入ってはいませんでした。


とある雑貨屋に立ち寄った際、私はこのブレスレットを見つけました。
私は、その細いブレスレットを見て、自分の手首の細さを実感したい欲求に駆られました。
ある種のマゾヒズムとでも言いましょうか。
私は、女性物の中でも細い部類のブレスレットが通ってしまうほど細い手首なのだ、そう確認したくなったのです。
自らのコンプレックスを実感し、自虐のネタにでも出来れば良い
その様な感情だったと思います。


かくして、私はそのブレスレットに手を通しました。
輪の内側と私の手の甲のあたりとが擦れながら、ゆっくりと拳骨を抜け手首に収まりました。

私は予想通りの結果に苦笑を漏らしながら、心のどこかで通らずにいて欲しいと思っていたことも実感していました。


私はそのブレスレットを購入することにしました。
それには大きく二つの理由があります。

一つは、ブレスレットを外すという作業が疎ましかったこと。
もう一つは、このブレスレットを見せることで自分の手首の細さを自虐する為の小道具にすること、です。
手首に通す時に、ブレスレットの内側と手が擦れた為に、手の甲は少し赤みを帯びていました。
ここで無理をして外そうとすれば、擦れた所の皮が剥けたり出血をするかもしれない
そう考えると、わざわざ今外さなくても良い。
そして、後日このブレスレットを持って友人に見せ(或いは実際につけさせてみせて)、自分の手首の細さを自虐できる。
そんなところです。


かくして私は、ブレスレットが手首についた状態で会計を済ませました。
たしか500円ほどの値段だったと思います。

私はそのまま帰宅し、風呂に入りました。
風呂場で石けんなどを使い、摩擦を弱めてから取ろうと考えたのです。

しかし、ブレスレットが外れる直前に私はそれを思い直します。

ここで外してしまっては、明日友人にブレスレットを見せる時は外れた状態のブレスレットを持って行くことになる。
そうすると、自分の手首にこのブレスレットが通り、それが外れたということを証明しなくては鳴らなくなる。
友人たちの目の前でもう一度これを手首に通したとして、その場ですぐに外すとなると、かなり骨が折れる作業になるだろう。
手の皮のダメージも心配になる。
それよりも、友人たちの目の前でこれを外せば、1回で証明することができる。


と、まあこのように考えた私はそのまま寝床につきました。


そして、翌日、私は学校へ行き、昨日のシミュレーションのように己の手首の細さを自虐風にアピールしようとしました。
しかし、よく考えてみれば、手首の細さについて話す機会などそう多くはありません。
なんせ、青春時代の学生ですので、話す事には事欠かず、次から次へと話題は移ります。

その中で、あえてたいして面白くもないブレスレットを使った手首の細さ比べなど、するわけがありません。

私自身も話に夢中になり、自分の左手首にあるブレスレットの存在をすっかり忘れていました。


そうして、その日の風呂場でブレスレットをつけていた事に気付くのです。

前日と同じ理由に、「なんとなく」という曖昧でいて強力な理由が加わり、それからは何となくブレスレットをつけたまま過ごしました。
いつか手首の細さの話題になった時にでも外せば良い。
そのように考えていました。


手首の話題がやってくる前に、腕輪に変化が現れました。
少しずつ硬くなっているのです。
皮で出来ているのですから、毎日の入浴や、屋外での砂、ホコリ、直射日光など様々な要因で質感は変化して行きます。

その変化に私が気付いた時、もうそのブレスレットを外す事は不可能に近くなっていました。

その時には、私自身、そのブレスレットに愛着をもっていましたし、手首の細さの話題に対する執着も無くなっていました。
ですから、外れなくなったと気付いた時にも取り立てて感想を持ちませんでした。


そして、購入当時よりも大分色落ちし、痛んではいるものの、現在も私の左手首にはブレスレットがついています。

前置きが長くなりましたが、そのブレスレットが臭いのです。
肌身離さずに10年
汗や汚れも沢山染み込んでいるでしょう
もちろん、入浴の際はきちんと洗ってはいます。

しかし、濡れた後、半乾きの状態の時に非常に臭うのです。
ブレスレットを鼻まで持って行き臭いを嗅がなければ気付かない程度なので、他人に迷惑が及ぶというほどではないとは思うのですが、私自身が気になってしまうのです。
乾燥する冬場は気にならないのですが、今の季節のように湿度が高いと気になります。


ただ、それだけの話です。

こんなに長く書いてしまいました。


そして笑い所も一カ所も作れませんでした。


なので、お詫びと言っては何ですが、トットキャストを更新します。
こちらのブログではお知らせしていなかったけれど、シーズン6に突入しています。
今回はその4回目です。
べつにこちらに笑いどころがあるわけではないので、なんにもなりません。


こちらからどうぞ。

|

« トットキャストシーズン5 | トップページ

けんごさん」カテゴリの記事

コメント

懐かしいeyenote
まだついてるんだpaper
大事にしろよーwink

投稿: ブタ子 | 2011年9月26日 (月) 22時56分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/451652/41462980

この記事へのトラックバック一覧です: 臭い腕輪:

« トットキャストシーズン5 | トップページ